今、14歳のプロ棋士藤井聡太さんが大人気ですね。公式戦29連勝という前人未到の記録を、しかも14歳という若さで塗り替えたのですから、本当にすごいことです。
そんな天才棋士の藤井四段は、小さい頃から「モンテッソーリ教育」という教育方針のもとで育ったそうです。幼い頃の教育方針が、藤井四段にどのように影響したのでしょうか?
ここでは、幼い頃の教育方針は社会人になってからも大きな影響力を持つ、ということについてお話ししたいと思います。
藤井四段が受けていたモンテッソーリ教育とは?
藤井四段の親御さんは、幼稚園の頃からモンテッソーリ教育という教育法を取り入れていたそうです。モンテッソーリ教育とはイタリアの医学博士マリア・モンテッソーリによって考案された教育法で、子供の個性を尊重しやりたいことを自由にやらせて大人やそれを援助するというもの。
この教育によるメリットは多く、
・自立性と積極性が身に着く
・決断力と行動力が高まる
・集中力が付く
などがあります。
子供は国語や算数の勉強などに全く興味がないのに、「勉強しなさい!」と叱ってばかりの、ドラえもんに出てくるのび太君のママの教育方針とは真逆ですね。
自立した心を持っていない大人は意外といる
もちろん、のび太君のママも愛情を持ってのび太君を育てているのは間違いありません。
しかし、子供に勉強することを強いることで、勉強を「つまらないもの」「強制的にやらされるもの」と子供に認識させてしまいます。
さらに良くないことに、子供は「何かをしなければならない時は、親がいつも口うるさく言うものだ」と思ってしまうため、自分で考えて行動する自立した心が失われてしまうのです。
モンテッソーリ教育を受けた子供は自分の興味がある方向にまっすぐ進んでいきますから、
「将来なりたい職業があるから、勉強しなきゃ」と、自分の頭で考えて行動することができます。自分の意志で勉強するため、勉強の能率もかなりアップします。そのため、天才と言われる能力者が生まれる下地になります。
ところが、幼いころから親からガミガミ言われて育つと、自分の頭で考えて行動する力が失われてしまいます。このような、人から何かを言われなければ何もできない「指示待ち人間」は、社会には意外とたくさんいるのです。
自立心が育たないまま就職するとどうなるのか?
親からガミガミ勉強しなさいと言われて育った子供も、自分で考えて勉強をした子供も、成績の面では大きな差はないかもしれません。学校教育を受けている間は、その違いは判らないことがほとんどです。
幼いころからの教育の差が出るのが、就職した時です。自分で考えて行動する人と人から言われなければ何もできない人の能力の差は、仕事をするとはっきりと表れるのです。
「こうすればもっと仕事がやりやすくなる」「こうすれば利益が上がる」などと自分で考えて物事をすすめられる人は、どんどん出世します。一方、誰かに指示されなければ何もできない「指示待ち人間」は、言われたことはそつなくこなすかもしれませんが、それ以上のことはできません。
幼い頃の教育の質は、一人の人間の人生を大きく左右してしまうのですね。親になるということは、とても責任が重い仕事だということがわかります。
まとめ
社会に出て指示待ち人間になるかそうでないのかということは、幼い頃の教育によって大きく変わるということをお話ししました。自分の頭で考えて行動する力というのは、幼い頃の教育に大きく関わっているのは間違いありません。
藤井四段のような天才棋士とまではいかなくても、子供の自立心を幼いころから養う教育を心がければ、子供の将来は大きく変わっていくかもしれませんね。
こちらも教育のあり方を考えさせられる話ですね...。