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昔のアルバイトの斡旋所!今はなき学生相談所、略して「がくそう」での仕事探しと経験

めっちょこ昔の話で恐縮ですが、学生相談所、略して「がくそう」をご存知でしょうか。

 

転職サイトの寄稿記事でいきなり学生相談所という単語が出てきて「は?」と思われた方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこんな調子で読む人を煙に巻く与太話ばっかり書いているのです。何卒、ご了承ください。

学生相談所というのは、大学生に日雇いのアルバイトを紹介してくれるところです。というか、でした。大阪の扇町にあった学生相談所は2004年になくなってしまいました。

どんなところだったのかというと、お金が欲しい学生が集まって、仕事を取り合うのです。希望者が多い場合、ジャンケンで決めます。適正だとか、能力なんてのは関係なくて、とにかくジャンケンが強くないと良い仕事にはありつけないのです。

学生相談所に通い続けていると、だんだんラクな仕事というのがわかってきます。美術品の搬入のアシスタントなんてのは、本当にすることがなく、ぼーっと突っ立っているだけでおしまい。大事な美術品は運送会社の社員さんがしっかりと運びます。美術品は学生が手を触れるわけにはいかないのです。どうして学生が必要だったのか、今となってはさっぱりわかりません。一度だけ運良くジャンケンに勝って、この仕事をしたことがあるのですが、退屈過ぎて逆に大変でした。

そんな中、床めくりの仕事にめぐり合います。

床に貼ってあるタイルをめくるのです。その後に新しいタイルを貼るのですが、それはまた別の業者が行います。私がしたのは、めくるほう。床に貼ってあるタイルを「めくり棒」という特殊な道具を使って、めくっていくのです。

1現場で1万円。どれだけ時間がかかっても、逆にめちょんこ早く終わっても1万円。実に割のよい仕事です。

学生相談所で紹介を受けて、しっかりと仕事をした後、

「また来るか?」

と、社長に言われて、そりゃもう即「はい!」と答えました。その後はわざわざ学生相談所に行ってジャンケン大会に参加することもなく、大学を卒業するまで「この日はいけるか?」「じゃあ、事務所に朝の6時集合。」といった感じで電話がかかってきて、床めくりの仕事を続けることになります。

後日、社長に聞くと「ちゃんと挨拶できたから、続けて来てもらうようにした」と言われて、その時は「へー」と他人のことのように思っていたのですが、大学を卒業し、仕事をするようになって、挨拶ができない人は仕事ができないとわかるようになりました。

たった一度の挨拶で、人生が良い方向に転がることもあるのです。どんな時も、しっかりと挨拶をするようになったのはもちろんのこと、人と会うときは相手が挨拶ができるかどうか、まずはそこから見るようにしています。

このサイトは転職サイトということですが、私自身は転職を経験したことはありません。ですから、転職のノウハウなんてのはわかりませんが、「挨拶が大切ですよ」ということは伝えられると思い、文章を書いてみました。みなさんがよい仕事を見つけられますよう、お祈りいたします。合掌。

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